理想のMac用メールクライアントを求めてSpark for Macを使ってみた
Sparrow, Mailbox, Nylas, Airmail と使ってきたが、去年の12月にSpark for Macがリリースされたので使ってみた。iOSアプリ版と同じく、Macアプリ版も無料でリリースされた。
今年の目標の1つは、生産性。チーム内ではSlackでのコミュニケーションが多くなったとはいえ、外部とのやりとりではメールを使っている。メール業務が改善されることは生産性が上がることになる。いままで使っていた時間が10分でも少なくなれば、2ヶ月半で8時間空くし、しかもそれがずっと続くと考えると業務改善は積極的に取り組んでいて損のない投資である。
導入は見送った
先に結論を書くと、今回は導入を見送ることになった。後述するショートカットキーの不具合が自分にとっては致命的だったからだ。ただ、ショートカットキーが使えるようになったらすぐに本格的に使いたいと思えるメールクライアントだった。
Spark for Mac の感想
Snooze機能は問題なし
直前まで使っていたメールクライアントは Airmail。メールはGmail。Snooze機能を使っていたが、SparkにもSnooze機能はあるので問題無し。ただ、AirmailでSnoozeしたメールは引き継がれなかった。GmailのメールクライアントとしてAirmailを使っていると、SnoozeはGmailのLabel "[airmail]-snooze" で管理される。受信トレイに戻したいときは、Gmailからlabel:[airmail]-snoozeで検索して、全部のメールを選択後に受信トレイに移動すれば良い。
署名の提案は未来を感じる
Sparkの独自機能である、メール送信時によく使っている署名を選択できるのは未来を感じる。署名は既存のメールから推測されるようだ。メールで使う文章なんて限られているので、署名に限らず、既存のメールを文章を解析してどんどん定型文などの文章候補を出してほしい。こんなメールには今までこんな風に返信していますね?というのは今の技術で過去のメールを分析すればできると思う。それこそ、DNNを使った機械学習で自動返信はできないものか。サンプル数が少なすぎるか。
他にもSmart Notificationsという重要なメールのみ通知する機能があるらしいが、こういった"Smart"な機能はどんどん追加していってほしい。メールはもっと楽になるはず。
iOSアプリとの連携
SparkはiOSアプリからリリースされた後にMacアプリがリリースされた。なので、iOSアプリとの連携が特徴の一つらしい。例えば、Snooze機能では、"重要なメールを全てのAppleデバイスで再度通知してくれる" らしいが、これはまだ使っていない。iPhoneで既読にしてしまってそのまま埋もれてしまうメールがたまにあるので、iOSアプリとの連携は期待。
Spark for Mac の不具合?
自分の環境だけかもしれないが、ショートカットキーが使えない。設定からショートカットキーのパターンを設定できる画面があるのだけど、どれを選択しても動かないようだ。そもそもデフォルトで設定されているショートカットキーである"J", "K"が反応しない。業務改善のために入れたのに、ショートカットキーが使えないのは痛すぎる。こんな時にオープンソースだったらissueやソースコードで確認できるんだけど、今回はそれもできない。
まとめ
今回は自分にとって致命的であるショートカットキーの不具合で導入は見送ることになったが、機能的には申し分ないし、これからの機能追加が楽しみなメールクライアントである。とくにSmart機能はどんどんと改良していって、重要なメールは見落とさずに、返信が必要なメールはすぐに返信できるようになって欲しい。
Spark for Mac は以下の公式サイトから無料でダウンロードできます。