ジャズにおけるテンション その1 基本編
ジャズにおけるテンションの謎。
ウッドベースでジャズを演奏しはじめてから8年目に突入したのだが、これまでコードのテンションを意識したことがなかった。
最近コードの響きに興味を持ち出したこともあり、テンションを理解したいと思い、勉強してみる。
そういえば、わからないことや知らないことは、知っている人に聞くのが一番良い、と指導教官が言っていた。
ググれ、というお言葉がいたるところで目に入る現代では深い話になるが、人に聞くのが一番良いという事はあながち間違いではない、というか事実だと思う。
もちろん、聞かれる人にとっては負担になるが、近くに聞ける人がいるなら、絶対に聞いた方が早いし良いと思う。
なので、早速後輩のピアニストに電話で聞いてみる。
しかし、彼女は、Aフォーム・Bフォームで覚えたので、具体的に教えるのは難しいとのこと。
なるほど、たしかにベースのラインもいちいち考えながら弾くというより、Ⅱ−Ⅴ−Ⅰのセットで覚えるし。
というわけで、軽く独習してみた。(結局ググってるしw)
ベーシストのためのテンション講座 その1 基本編
- はじめに
この記事は、尊敬する大先輩・田沼さんのBlog、第六回 「テンション(1)」: ジャズインプレッション、ジャズ理論講座を参考に自分用にまとめ直したものです。上記リンクの方が、説明も丁寧でわかりやすいです。
- まずは、名称から
ナチュラルテンション 9th、ナインス 11th、イレブンス 13th、サーティーンス
オルタードテンション ♭9th、フラットナインス ♯9th、シャープナインス ♯11th、シャープイレブンス ♭13th、フラットサーティーンス
数字 ー 7 でそのコードのルートから何番目かの音がわかる。
例えば、Cメジャーの9thは、9 − 7 = 2 で、Cから2番めの音 = D。
実用を考えると、Cの♭9thは、9 − 7 = 2 で♭だから、、、とか考えていてもお話しにならないので、
♭9th = ルートから半音上!
11th = 4度!(ベースだと左隣の音)
13th = 半音4つ下!
などと、必死に暗唱でもして覚える。
はっきりいって、ジャズというか音楽は、知識でカバーできない事の方が圧倒的に多いので、幸運にも知識でカバーできる事は、完璧に覚える。
いわゆる天才以外の人は、これ基本。
- 使いかた
予想どおり、トニック・ドミナント・サブドミナントで使えるテンションが違う。
以下、キーはCメジャーです。
トニック系 Cmaj7(CEGB) = Ⅰmaj7 13th(A)、9th(D)、{♯11th(F♯)} Em7(EGBD) = Ⅲm7 11th(A)、♭13th(C) Am7(ACEG) = Ⅵm7 9th(B)、11th(D)
{}は特殊な使い方と覚えた方がわかりやすい。
特徴は、{}を除くと、すべてC、D、E、G、A、Bの6つの音で構成されているという事。
んで、Cメジャーのスケールで唯一使われていない"F"はAvoid Tone。
サブドミナント系 Dm7(DFAC) = Ⅱm7 9th(E)、11th(G)、{13th(B)} Fmaj7(FACE) = Ⅳmaj7 13th(D)、9th(G)
{}は特殊な使い方。
これまた、{}を除くと、すべてC、D、E、F、G、Aの6つの音で構成されている。
今回のAvoidは"B"。
ドミナント系 G7(GBDF) = Ⅴ7 9th(A)、13th(D)、{♭9th(A♭)、♯9th(A♯)、♯11th(C♯)、♭13th(D♭)} Bm7♭5(BDFA)= Ⅶm7♭5 11th(E)、♭13th(G)
{}は特殊な使い方。
{}を除くと、すべてD、E、F、G、A、Bの6つの音で構成されている。
今回のAvoidは"C"。
トニック・ドミナント・サブドミナントでグループわけすると、覚えやすい。
なかなか、すっきりした。
続く